クロス張り替えの価格の仕組みや相場

クロス張替の価格

部屋のクロス張り替えを検討している場合、工務店などに頼んだ場合はどの程度の料金がかかるのでしょうか?
クロスの張り替えに関する値段設定の仕方や相場などは私たちは普段あまり馴染みがないため、見積もりをもらっても、果たしてこの値段が平均相場なのか、または高いのかを判断することは難しいです。
また、地元の工務店などに頼む場合と、大手リフォーム店などに頼む場合でも料金は異なる場合が多くなります。
こちらでは、そんなクロス張り替えの価格を算出している仕組みや、一般的な相場をご紹介します。
自分たちで部屋の大きさを測れば、おおよその目安がわかるようになりますので、業者に依頼するか、自分たちで張り替えに挑戦してみるかを検討するための材料に使うことができます。

張り替え単価の注意点

クロスはトイレットペーパーのようなロール状に巻かれており、幅は基本的に約92センチほどです。
見積もりをもらったときに必ずチェックして頂きたいのが、「メートル(m)単価」で出しているのか「平米(㎡)単価」で出しているのかということです。
クロスの幅は約92センチなので、メートル換算すると「0.92平米(㎡)」しかないことになります。 この差があるため、見積もりを出す場合はメートル単価で出すほうが安いように見えます。

単価1メートルあたり1,000円の場合と、1平米あたり1,000円の場合の違いをわかりやすく表してみると、以下のようになります。

  メートル 平米
クロスの単価基準 1m×0.92m 1m×1m
1,000円で貼れるクロス面積 0.92㎡ 1㎡
1m(0.92㎡)あたりの金額 900円/m 1,000円/m
10m(9.2㎡)あたりの金額 9,000円 10,000円

パッと数字をみたときはメートル換算のほうが安く見えます。
しかし、1,000円で貼れる面積をきちんと確認してみると、メートル表示のほうは1,000円で0.92平米しか貼れていません。
業者に見積もりを依頼したら、必ずここがメートル単価か平米単価かを確認するようにしましょう。

クロスの必要量

単価の見積もりを出してもらったとして、それがどのくらい使用されるかも気になるところです。
部屋というものは、出っ張りや窓、ドア、収納部分などがあり、クロスを貼っていくときにこの部分を避ける形になりますので、無駄になってしまう部分もあります。
この部分も考慮して、一般的な6帖の部屋の壁と天井部分にクロスを貼った場合、張り替えに必要なクロスの長さは大体45~48メートルほどになります。簡単に大体の目安が知りたい場合は、部屋の長さを測り0.92メートルで割ってみるとわかりやすいかと思います。たとえば幅4メートルの部屋の場合、0.92メートルで割ると4.35となりますので、4メートルの幅でクロスは5枚必要ということになります。
部屋の天井までの高さが2.6メートルであれば、2.6メートル×5枚=13となり、部屋の一面だけで13メートル分のクロスが必要というわけです。
これを4面分計算すれば部屋全体に必要なクロスの長さが算出できます。

クロスの張り替え相場

クロスの張り替えを業者に依頼した場合、多くはクロス自体の料金と工賃、諸費用の合算となります。
一般的なクロス張り替えの相場はメートル単位で900円~1,500円ほどです。6帖の部屋にクロス張り替えを行うと、大体相場は42,000円~70,000円ほどとなります。
クロスが量産品か、こだわりのある機能のあるものかによっても費用は大きくことなりますので、予算に合わせてクロスをチョイスすると良いでしょう。
一部の業者では、見積もりに「別途料金がかかる場合があります」などとあいまいな表現を記載し、実際に施工した後に工賃や人件費などを上乗せしてくる場合もありますので、別途費用の記載があったときは必ずどういうものがどのくらい追加になる可能性があるのかを確認しておきましょう。