一般的に壁紙として販売されているものには、大きく分けて「量産品」と「1000クラス」と呼ばれるものに分かれています。1000クラスは「一般品」という呼び方をされることもあります。
量産品と一般品という呼び方で考えてみると、「量産品=品質があまり良くない」「一般品=量産品以外の高級クロス」のようなイメージになってしまうかもしれませんが、実は品質についてはどちらにも大きな違いはありません。では、その2つの違いとはいったい何なのでしょうか?こちらでは2つの違いについてご紹介します。
メリットとデメリット
量産品クロスのメリットは、単価の安さや施工のしやすさにあります。
生地が厚く下地の影響を受けにくいことから、最低限の技術があれば施工もしやすくなっています。DIYで壁紙を張り替えたいという方は量産品クロスをおすすめします。
デメリットは、機能性のなさとデザイン性の少なさです。
色やデザインが少ないため、その少ないものの中から好みのものを見つけられるかどうかといった心配や、機能性がほぼないことからお手入れをしっかりと行わないと見た目が劣化しやすくなる恐れもあります。
一般品クロスのメリットは、デザイン性の豊富さや機能性の高さにあります。
色やデザインがたくさんあるので、自分の好みに合うものを見つけやすくなりますし、トイレや洗面所、キッチンといった汚れや湿気が心配な場所に、それに適したクロスを選ぶこともできます。
ペットを飼っているかたや花粉などのアレルギーを持っている方には自宅でより快適に過ごすために最適なクロスを選ぶことができるでしょう。
デメリットは施工の難しさと価格の高さです。
一般品クロスは生地が薄いため下地が目立ちやすく、きちんと下地処理を行うことも大切ですし、薄いクロスを綺麗に張るための技術も必要になってきます。
経験や技術が少ない職人には難しいクロスともいえます。
また、張り替えの平米あたりの単価も量産品と比べて数百円高くなることから、施工面積によってはかなりの金額になってしまうこともあります。