色と心の関係って?

クロスの色が心に与える影響とは?

私たちの生活の中にはたくさんの色が溢れています。
何気なく目に入ってくる色が私たちの心に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?

たとえば青や水色といった色を見ると涼しげに、赤やオレンジを見ると暖かく感じたことはありませんか?色は私たちが意識していない心の奥に影響し、知らず知らずのうちに元気付けてくれたり安らぎを与えてくれているのです。
部屋のクロスの色を選ぶ際に、その色が心にどんな影響を与えるのかを知っておくと、より自分にあった過ごしやすい部屋にすることができます。

赤系のクロスは元気と女性らしさ

赤は気力を回復させ、暖かさを感じることができる色です。
冷え症の方は赤系のクロスを使うと効果的です。
しかし、部屋前面に赤系クロスを使ってしまうと、目からの情報が強すぎてイライラしたり落ち付かなくなる場合もありますので、部屋の一部分にアクセント的に使うのがおすすめです。

赤系でもピンクのクロスは特に女性におすすめです。
ピンクは若返りに効果があるとされる色で、女性ホルモンの分泌を助けてくれるといわれています。
また、筋肉の力を抜いてくれる色でもあるので、何かと周りに対して攻撃性の高い方や暴力的になりがちな方に特に効果的です。
アメリカの刑務所で行われた実験では、壁の色をピンクに塗ったことで囚人同士の喧嘩が激減したという結果がでています。

青系のクロスは落ち付き効果とダイエットが!

青は沈静作用の強い色です。また清潔感や涼しさを象徴する色でもあります。
そのため、寝室に使うと心が落ちつき安眠できる効果が期待できます。
また、食欲を抑えてくれる色でもあるので、ダイエット中の方はテーブルクロスやお皿などに青系のものを使うと良いでしょう。

清潔な印象があるものの、寒色なので洗面所やトイレなどに使うと冬の寒い時期は室温がより低く感じてしまうかもしれません。
ゆっくりと落ち付きたい寝室の他に、知性を引き出す色ともいわれているので、勉強部屋にもおすすめです。

黄系のクロスは元気と集中

黄色は明るく元気で幸福を表す色です。強い黄色は神経を刺激し、時間の流れを早く感じさせる効果があるので、集中したり活発に話し合う場に向いていますが、自宅の場合は落ちつける場所であることが第一のため、リビングなどには不向きです。
自宅のクロスに使う場合は、クリーム色のようなやわらかな黄系を選びましょう。

緑系のクロスは安らぎとリラックス

緑色は安心感をもたらし、リラックスさせてくれる色です。
赤や青と違い、温度を感じない色でもありますので、部屋のクロスやインテリアなど、様々な場所に使いやすい色といえます。
ゆっくりと寛ぎたいリビング、リラックスしたい寝室、心を落ちつけて作業する書斎などにおすすめです。

オレンジ系のクロスは元気と食欲増進

オレンジ色は元気を与えてくれ、胃腸の働きを活発にし、食欲を増進させてくれる色です。
キッチンやダイニングといった食事をする場に向いています。
精神的な緊張を和らげてくれる効果もありますので、一日の緊張や疲れを回復させるためのお風呂場、洗面所、寝室にもおすすめです。
高級、上品といったキーワードにはあまり合いませんので、高級感を出したい場所などには向きません。

茶系のクロスは落ちつきと親しみ

アースカラーの代表ともいえる茶色は、落ちつきと安定を表す色です。
落ちつきをもたらす地面の色でもあるので、精神状態を安定させてくれ、現実的で堅実なものの考え方をする助けになります。
親しみを覚える色なので、リビングにも向きますし、落ちつきや堅実さが大事な寝室、書斎、落ちつきのない子供の部屋にもおすすめです。

ベージュ系のクロスは安心と保護

ベージュはナチュラルで落ちつき、安心を表す色です。
本能的に安心を感じやすく、飽きがこない色でもあるので、自宅のクロスにはどこに使ってもおすすめです。
安心と落ちつき、飽きがこないということで、リビングなどのクロスや壁面の大半を占めることになるカーテンなどにもおすすめです。
色のついたクロスに挑戦するのが不安という方は、ベージュを選択しましょう。

黒系クロスはおしゃれと高級感

黒はスタイリッシュでおしゃれな雰囲気を出せる色です。
重厚感や高級感もあるので、生活感を感じさせないおしゃれな部屋を目指すなら黒系クロスやインテリアも良いでしょう。
しかし、黒は光を吸収する色でもあるため、日光で安らぎや元気さを得ることができなくなり、疲労が回復しにくくなったり、老化が進みやすくなるというデメリット面もあります。
また、色がないと感性が育ちにくくなるともいわれていますので、子供部屋には黒系クロスは向きません。
部屋全面を黒にまとめるよりは、アクセント的に使うほうがおすすめです。